お盆のお供えは何がいい?相場や熨斗は?義実家へ贈るマナーを徹底解説
お盆休みに、お盆のお供えを持参する予定の方。
お供えには何がいいか、相場や金額はいくらくらいがいいのか分からなくて困っていませんか?
品物の見当はついたらついたで、次に気になるのが熨斗の付け方や表書き、渡し方など。
独身のうちはともかく、結婚したら夫の義実家にはいろいろと気を遣ってしまいますよね。
そこで今回は、義実家に持参するお供えのマナーについてまとめました。
お盆のお供え 何がいい?義実家へ贈るマナーとは
まず
・食べ物、飲み物類
一般にお盆のお供えは、故人が好んだ食べ物飲み物や、日持ちするお菓子、果物などがよいとされています。
あとはそうめんなど乾麺類もありますね。
ただ、故人が好きだったものと言っても、肉や魚など、仏教で「なまぐさもの」と言われる食べ物は避けた方がよいでしょう。
義実家の方がお供えする場合もあるでしょうが、嫁として(このことば、嫌いなんですが)来訪する立場からは控えたほうが無難です。
あと、お酒類もですね。
故人と言っても、ここ数年亡くなった方がいない場合は、好きなものにこだわらず、一般的なお供えものでよいでしょう。
特にお供えものは、お下げした後に家族や来客で分け合って食べることが多いです。
そのために、小分けにしやすいものならベターですね。
例えば個別包装したおせんべいや和菓子など。
水ようかんやゼリーの詰め合わせも、好き嫌いも少なく食べられ
なお、日持ちというのは、1週間程度を指す場合が多いです。
それくらいでしたら、洋菓子のうちマドレーヌなどの焼き菓子もあるでしょう。
果物は、盛りかごなどは見た目も華やかでいいですね。
でも義実家までの所要時間や、時によっては混雑した電車で持ち運ぶことを考えると、箱入り菓子類や乾麺の方をおすすめしたいところです。
ただし、格式を大事にする義実家では、どこまでがいいかは事前に確認しておきましょう。
確認する相手ですが、実際によく知っているのは義母の可能性が高いですね。
でも一応、まず最初に夫に相談しておきましょう。
夫は無頓着だったり、元から関心がなかったりするかもしれません。
でもここでまず相談するのは、夫の顔も立てる意味と、夫婦のコミュニケーションを密にしておく意味があります。
夫と義母のコミュニケーションがよく取れているようで、はっきりした答えがあっても、そこで決めない方が安全です。
義母に直接確認しておくと、後の食い違いも起こりにくくなりますよ。
中には真言宗のお家など、お盆の行事はやらない宗派もあります。
その場合は手土産の形で、お菓子など持参してはいかがでしょうか。
お盆のお供え 相場はいくらくらい?
地域やその家の慣習にもよりますが、お盆のお供えの相場は
・3000円から、高くても5000円
とされています。
お盆のお供えに現金はどう?
地域や家の慣習によりますが、現金については、
・現金のみお供えする
・現金とお供え物と一緒にお供えする
というところもあります。
もしも現金だけのお供えでは気が引ける、とお感じなら、2000円くらいのお菓子も一緒に用意するとよいでしょう。
お盆のお供え お花は必要?
これも一般的にですが、故人にとって初めてのお盆、つまり初盆以外は持参しない場合が多いようです。
義実家がどうなのかは、やはり事前に確認しましょう。
お花を持参する場合、一般的に仏事には、菊やユリ、スプレーマム(小輪のセイヨウギク)が多いですね。
フラワーショップでは、お盆用の花束やアレンジメントもありますよ^^
ただ花の種類も、事前に義母と連絡を取って確認することとおすすめします。
中にはユリは香りが強くて苦手とか、あまり大輪の花は合う花器がない、ということもありますから。
義実家で飾るスペースも考えて用意できたらベストですね^^
お盆のお供え 熨斗はどう?表書きの書き方は?
お盆のお供えには、熨斗はつけた方がよいでしょう。
ご自分の実家で、迎えるのが実両親なら、手土産の感覚で渡しても差し支えないかもしれません。
でもこの場合、相手は義実家ですからね。
特にまだ付き合いが浅い場合、丁寧過ぎるくらいでちょうどいいです。
熨斗には外熨斗と内熨斗があって、全国的には外熨斗が一般的なようです。
どちらでも構わない場合、外熨斗なら表書きが見えるので、誰からのお供えかわかりやすい、というメリットがあります。
内熨斗は、持ち運んでも擦れる心配がない、というメリットがああります。
また外熨斗より控えめな印象となります。
どちらがいいかは、義実家や持参する状態に合わせてくださいね。
お盆のお供え 水引は?
水引の色には地域性があり、
・関東 49日までは黒白で、それ以降は双銀の水引
・関西、北陸 新盆には黒白で、2回目以降は黄白の水引
が一般的です。
水引は結び切りで、といってもご自分で結ぶことは少ないですよね。
実際には紙に印刷された熨斗紙を使えば、運ぶ途中で水引がずれることもなく、結び方で失敗することもありません。
それより簡単なのは、注文時に「お盆のお供え用です」と伝えることです。
ここで大抵のお店は、ふさわしい包装や熨斗紙について聞いてくるでしょう。
お盆のお供え 熨斗の表書きの書き方は?
表書きには「御仏前」と書くのが一般的です。
そのお家の宗派にもよりますが、やや略式でも広く通用するのは「御供」です。
「御霊前」は、新盆や49日以外では使いませんのでご注意してくださいね。
お盆のお供え 熨斗には薄墨を使いますか?
お盆やお彼岸のお供えでは、薄墨を使う必要はありません。
普通の筆ペンや、墨でよいのです。
水引の下には、下の名前だけを書くのが基本です。
義実家へのお供えの場合、夫の名前のみとなります。
これはお盆がもともと、先祖の霊を祀るものであり、子孫は夫であるからです。
ただし同じ名字の親戚が何人もいる場合は、名字も記載した方が親切ですね。
おわりに
お盆の義実家へのお供えについて、苦手意識を持っていた方、
いかがでしたか?
渡すタイミングについては、当日顔を合わせた挨拶のときに
「これを仏さまに」
と手渡すとよいでしょう。
でももしも、今年のお盆は忙しくて帰省できなくなってしまったら?
その時は早めに連絡して、義実家に配送の手配をしておきましょう。
届くタイミングは、お盆が始まる数日前がベストです。
またその時は一言、帰省できないお詫びと義両親や義実家の方たちへの感謝の言葉を添えておくといいですよ^^
あなたとご実家、どちらのお家も気持ちのよいお盆を過ごせますように。