お中元の添え状 上司や親戚にも必要?書き方の例文や送り方は?
お中元につきものの添え状について、文面や送り方についてご紹介します。
添え状とは、送付状や挨拶状、送り状とも呼ばれます。
こちらから贈ったことをしらせるもので、ただお品を贈るだけでは失礼にあたると言われます。
でも今は何かと略式の世の中、どうなっているでしょうか。
お中元の添え状は必要?上司や親せき、両親には?
マナーの本には、添え状は欠かせないとされています。
その理由は、お中元とは、もともと日ごろお世話になっている方への感謝を表す手紙に、お品がついたものとされているから。
つまり、本来は感謝の手紙がメインで、品物がサブだったのですね。
そして、贈る相手も上司や取引先のお得意様、
恩師や先輩、習い事の先生でした。
仲人さんご夫婦もお中元を贈る対象に入りますね。
ところが最近は、親戚や義両親、実の両親までお中元を贈る家庭が増えているのですね。
これは会社間で虚礼廃止の傾向が強くなったため、売り上げ減少を恐れたデパートが呼びかけたからだとか。
もちろんお互い納得したうえで、お中元を贈るのは悪いことではないでしょう。
ただ添え状については、親戚や義両親、実両親や兄弟姉妹の間では、なくてもよいと考える方も多いようですよ。
なぜなら、お互い気心が知れた仲だからです。
では上司へのお中元はどうでしょうか。
上司への添え状は必要、とする本もあります。
ただ正式な添え状は、別便で送るものです。
それも、お品の前に届くように、とされています。
でも現在、個人の間で添え状を別便で送ることも減りました。
大きな理由の一つとして、、注文先から直送するケースが増えたことがあります。
その場合は、文字通りメッセージを添える形が多いです。
ですので、上司によっては、かえってびっくりされるかもしれません。
逆に、普段かなり格式を重んじるタイプの上司なら、きちんとした印象をもたれることでしょう。
では具体的な文面は、どのようなものになるでしょうか。
お中元の添え状 上司への例文で基本の書き方をご紹介
ここでは上司への例文をご紹介しますが、添え状は相手がどのような関係であっても、基本的には同じ内容となります。
まず
・時候の挨拶
からはじめ
・日ごろお世話になっていることへの感謝
・品物を贈るので、お納めくださいとのお知らせ
・〆のあいさつ
でも、場合によっては
相手の方が、今は転勤や引退などで顔を合わせることがなくなっている
ということもありますよね。
そのようなケースでは
日頃の感謝の代わりに
「お変わりなくお過ごしでしょうか」
などど、相手の安否を気遣う文にしましょう。
それでは、例をあげますね。
(ここより例文)
拝啓
〇〇様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、平素△△が大変お世話になっておりますこと、厚く感謝を申し上げます。
つきましては、本日、お中元の印をお送りさせていただきました。心ばかりのものですが、ご笑納頂ければ幸いです。
それでは〇〇様もお忙しい毎日をお送りのことと存じ上げますが、どうぞご自愛のほど心よりお祈り申し上げます。
敬具
平成〇〇年〇月〇日
△△ △△(差出人の名前)
(例文ここまで)
この文章の場合は、妻が書いたとわかるような女性らしい言葉遣いですが、差支えありません。
大体の場合、お中元の手配も添え状も、受け取る側も女性のご家族が多いですから。
時候のあいさつとしては、この他に
・盛夏の候
・梅雨の候
などがありますので、お中元を送る時期に合わせて選びましょう。
あまり女性らしい文面にしたくない場合は、
「盛夏の候」など、大和言葉より漢語を使うと、男性っぽさが出ます。
相手の方へのあいさつ表現としては、このほかにも
・〇〇様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
・〇〇様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
などがありますし、
本題についても
・平素は、○○がひとからならぬお世話になりまして、心よりお礼を申し上げます。
・ひとかたならぬお世話になりまして~
・お礼申し上げます。
・感謝のおしるしまでに、心ばかりのものですか~
・ご笑納くださいませ
など、細かい部分はバリエーションがありますよ。
仲人さんやご親戚など、ご夫婦とも交流がある場合は
「平素は、何かとお気遣いを頂きまして」
など、応用してくださいね。
お中元の添え状 送り方は?
先にもご説明しましたが、お中元の添え状は別便で封書に入れて贈るのが基本です。
その際は、白無地の便せんを使いましょう。
差出人の名前には、ご主人の名前を書きます。
奥様が書いた場合もです。
その場合は、ご主人の名前の横に、小さく「内」と書き添えればよいのです。
これで「妻の内助」で、奥様が手助けしている、ということがわかりますから。
これは恥ずかしいことでも何でもありませんので、安心してくださいね。
別便で贈るのは大げさだし、配送なので一緒に贈りたい、という場合もありますね。
そんな時は、すでに包装紙と熨斗紙がかかっているなら
・包装紙と熨斗紙の間に入れる
とよいでしょう。
添え状は、あくまで送ったことのご挨拶がメインですので、近況報告を入れる場合も、あまり長くならないようにしましょう。
★送付先について
単身赴任の上司の場合、添え状もお中元も本来のご自宅にするほうがよいでしょう。
単身でお過ごしの上司より、ご自宅で奥様やご家族が受け取ったほうが処理もスムーズでしょう。
保存の効くお品なら、休暇に帰っても取っておけます。
お中元を受け取ったことは、奥様から上司に連絡がいくでしょうから、その方が安心ですね^^、
おわりに
お中元の添え状について、上司に贈ることを中心にまとめました。
内容をまとめると
・添え状は別便で、ハガキでなく封書が基本だが、最近は配送時に同梱したり、添え状自体がなくなってきている
・親戚や義両親、実両親への添え状は省略してもよい場合が多い
・上司へのお中元には、添え状を進める意見が多い
・添え状の内容は
時候の挨拶⇒感謝のことば⇒お中元を送ったことの報告⇒相手の安否を気遣う〆の言葉
・妻が書いた女性らしい文面でも構わない。
差出人の名前は夫で、妻は夫の名前の横に小さく「内」と書き添える
・単身赴任中の上司には、添え状もお中元も自宅に贈る方がよい
でした。
お中元は、一度上げるとお歳暮とセットで送り続けることになる、とされています。
長いお付き合いになるかもしれないお相手との関係、大切にしましょうね。