餅はカビが生えても食べれる?取り方はどうする?再発の防止はできますか?
2018/01/08
正月のお餅を食べようとしたら、もうカビが生えていた。
なんてこと、意外とあったりしませんか。
お餅、特に鏡餅は縁起物ですし、せっかく故郷から手作りで贈ってきたものなら、捨てるかどうかも迷うでしょう。
お餅のカビは気にしないで食べて良い、とも言われますが、本当なのでしょうか。
そこでお餅のカビについて、食べれるかどうかの見分け方や取り方、またカビが再発しないための防止法をまとめました。
餅はカビが生えても食べれる?
昔から、餅のカビは食べてもよいと言われます。
正確には、食べてよいと言われるのは緑色のカビ、つまり青カビですね。
青カビの仲間は、ペニシリウム属といって、抗生物質の一種、ペニシリンを作るものがあります。
ブルーチーズ作りに使われる種類もあります。
ただし、全部のアオカビが無害というわけではありません。
有害のものもあります。
ですのでやっぱり、青カビも取り除いた方がいいですよ。
これに対して、他のカビはどうでしょうか。
たとえば、黒カビは毒だから食べてはだめ、とも。
白カビは大丈夫ですが、ただ臭いのだとか言われています。
(なお、お餅のカビには赤やオレンジ、茶色のカビが生えることがあります。
これらはお餅につかわれたもち米の種類や、表面にまぶされた粉の種類にもよる、とのことです。
表面にまぶされた粉とは、つきたてのお餅がべたべたくっつくことを防ぐためのもの。
クズ粉や薄力粉などが使われます)
こう見てくると、やっぱりお餅のカビは、そのまま食べるのではなく、取り除いたほうが安全ですね。
ただ、カビを取り除いたら食べても良いかと言ったら、カビの状態にもよります。
表面にポチポチと生えているなら、取り除けば食べられます。
でも、餅の表面がカビに覆われていたら、いくら取り除いたとしても、食べないほうがよいでしょう。
餅のカビの取り方は?
お餅のカビの取り方は、意外とシンプルです。
手ごろな包丁を使って、カビの生えた表面を削り落とすのです。
カッターや彫刻刀では、刃が薄くて、途中で欠けやすいので、やはり包丁がおすすめです。
ここで《削る》と書きましたが、餅のカビを取る時は、
・カビをこそぎ落すのはNG
です。
これでは、かえって餅の表面に、カビの胞子を広げることになってしまいます。
なので最初から、餅の表面ごと削ってしまいましょう。
表面にカビがポチポチ出ている程度の状態でしたら、カビの菌糸もまだ、餅の内部深くには入っていません。
まあ、お餅を食べる時には加熱しますから、毒を出すカビでもない限り、食中毒の可能性は少ないでしょう。
そうは言っても、カビの菌糸も食べた、なんて考えたら嫌ですからね。
次に、カビを削り落とした後の注意があります。
カビを削り落としたら、包丁もお餅も洗いましょう。
お餅の下にまな板を敷いていたら、まな板も洗います。
敷いていたのが新聞紙なら、上になっていた面を包み込むようにして捨てましょう。
もちろん手も洗ってくださいね。
これらの作業をする理由は、包丁やお餅の表面についた、目に見えないカビのかけらや胞子を落とすためなのです。
餅のカビを防止する方法は?
お餅にまたカビが生えるのを防ぐには、
・真空パック
が一番です。
または
・しっかりラッピングして、冷凍庫に入れておく
でも実際には、冷凍庫がいっぱいで、お餅を入れるスペースがない、というお家もありますよね。
そんな時に、《水餅(みずもち)にする》という方法はいかがでしょうか。
水餅とは、昔からある保存方法です。
水餅の作り方は、
・水を入れた容器に、お餅を漬けておく
・1日2回水を替える。
です。
これでお餅は、カビが生えることもなく、2ヶ月ほど持つとされていますよ。
なぜ水餅にすると長持ちするかというと、
水に漬けることで、お餅は空気から遮断されます。
すると空気中を漂うカビの胞子も、お餅には届かない、という訳ですね。
私は水餅を知った時、西洋のバターベルを連想しました。
昔の人の知恵、やっぱりすごいです。
まとめ
お餅のカビについてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
食べても大丈夫なカビと言っても、やっぱり取った方が安全でしたね。
よっぽどカビだらけになっていれば別ですが、お餅の状態をよく見てから判断しましょう。
あとはお餅を色々なメニューに活用して、美味しく食べてくださいね。
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