鏡餅はいつからどこに飾る?意味を知るとわかってくること
2018/01/08
お正月の鏡餅を飾る時期はいつからか、飾る場所はどこなのでしょうか。
何となくわかっていたつもりでも、いざ自分でやるとなると、迷ってしまうこと、ありますよね。
細かい部分は地域や家庭によっても違いますし。
でもここで元々の意味や全国的な傾向を知っておくと役に立つと思いますよ。
鏡餅はいつからどこに飾るといいですか?
まず、鏡餅を飾る時期からいきましょう。
鏡餅はいつから飾る?
一般的には、12月26日から30日の間です。
特に28日は、八が末広がりといって、縁起の良い日とされています。
ですので、28日から飾る家や地域が多いのですね。
また反対に、避けた方がいい日もあります。
それは12月29日です。
なぜなら、9の付く日は「苦(く)」、つまり苦しみにつながり、縁起が悪いとされるからです。
しかも29日は、「二重苦=苦しみが二重」につながる、ということなのです。
そこで、実際的に鏡餅を飾る日は、ベストなのが28日。
次いで 26日、18日、 30日となります。
もっとも、29日は「ふく」なので、その日に備える鏡餅=「福餅」という方もおられます。
これもまた、気持がプラスに前向きになる方法として、知っておくといいものですね。
さて一方では、鏡もちなどを正月飾りの準備は、早ければ早いほどよいとも言われています。
中には、二十日過ぎから用意したりする地域も。
これはちょっとびっくりです。
でも、もともとお正月に向けての準備は、正月事始めといって、12月13日から始めるとされていたのです。
それがなぜ 26日かというと、クリスマスの影響だとされています。
じっさい、私たちの生活は、25日まではクリスマスの比重が大きいですからね。
もっとも、あまり早くから鏡餅を出すと、裏白(ウラジロ)という、鏡餅についてくるシダの葉が、乾いてくるくると巻きあがってしまうから、ぎりぎりでよい、という方もおられます。
それでは、30日までに飾れなかった場合はどうするのでしょうか。
実は12月31日の大みそかに鏡もちを飾ることは、「一夜(ひとよ)飾り」と言って、縁起がよくないとされています。
(また、30日は旧暦の大みそかなので、やはり一夜飾りになるといって、避ける家もあります)
もうこうなったらどうしていいか、分からなくなってしまいますね。
でもちゃんと方法はあります。
その場合は除夜の鐘を聞いてから、飾りましょう。
除夜の鐘が鳴り出したら、年が明けたとみなしますので、一夜飾りにはならないのです。
鏡餅を飾る場所はどこがいい?
一般的に、鏡餅は、まず玄関に飾ります。
その理由ですが、ここで鏡餅の意味についてご説明しますね。
鏡餅を飾る意味は?どんな理由がありますか
鏡餅は、一年の初めにやってくる歳神様をお迎えするために飾ります。
(歳神様とは、神様にグレードアップした、その家の祖霊(祖先の霊)で、1年の幸いをもたらすためにやってくると考えられています。)
と言うか、鏡もちは、神様が宿る大切なもの(依代=よりしろ)なのです。
ですので、本当は「鏡餅をお供えする」というのが正しいのですね。
鏡餅を飾る場所 玄関外には?
鏡餅をお供えする場所は、玄関以外にもあります。
例えば、
・神棚
・床の間
・居間
・台所
・お風呂場
・トイレ
などです。
格式としては、一番格式高いのは神棚で、床の間がその次、玄関は3番目、という人もおられます。
でも今は神棚や床の間のない家も多いですよね。
なので実際には、まず玄関、ということになるのでしょう。
その他にも
・仕事道具を置いてある部屋
・勉強部屋の机の上
にも、お供えする場合があります。
仏壇にお供えする家もありますね。
ただ本当は、鏡餅は神様にお供えするものです。
仏壇にいらっしゃるのは、近いご先祖様や仏様ですので、ちょっと場違いですね。
まあ神様や仏様は寛容ですので、苦笑いなさっているかも^^
私の家では、
普通サイズの鏡餅を玄関に
その他に、小さいサイズの鏡餅を、次の場所に置いています。
・台所、洗面所、トイレ
その理由を尋ねたら、
台所にはかまどの神様(火の神様)
洗面所には水の神様
トイレには、トイレの神様(古事記にある、ハニヤスヒコやハニヤスヒメという土の神様)
がいらっしゃるから、ということでした。
一方では、歳神様は分霊といって、いくつもの場所に宿る。
つまり、どの鏡餅にも宿る、という考えもあります。
その場合、鏡餅をトイレのような場所に置くことに、疑問を抱きませんか?
でもそれならそれで、歳神様がトイレを清めてくれる、とするのですね。
まとめ
鏡餅をいつからか飾るか、またその場所について、いかがだったでしょうか。
もともとの飾る意味なども知ることで、お家の状態にも合わせやすくなれば幸いです。
それでは、素敵な年越し&新年を迎えられますように。
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