鏡餅はいつまで飾る?食べる時期は?橙や干し柿昆布はどうしますか?
2018/01/08
お正月の鏡餅はいつまで飾るものでしょうか。
鏡開きというものがあって、割って食べるのは知っていても、そこまで飾っていてよいものか、迷う方もいらっしゃいますね。
そこで、鏡餅を下げる時期はいつか、食べる時期や割り方についてお伝えします。
鏡餅についている飾りやみかん、昆布や柿をどうするかについてもまとめましたよ。
鏡餅はいつまで飾る?下げる時期はいつですか
鏡餅を下げる時期は、全国的、特に関東では1月11日。
鏡開きの日ですね。
ですので、1月7日の七草がゆに、鏡餅は入れません。
ただし、関西などでは1月15日が鏡開きだったりします。
さらに
京都や周辺では、1月4日にお下げする地域もありますよ。
鏡開きが1月11日の理由
鏡開きは、もともとは1月20日でした。
それが今のように1月11日になったのは、江戸時代の第3代将軍・徳川家光の命日が1月20日だったためです。
鏡開きでは何をする?
鏡開きでは、
おろした鏡餅を割って、皆でぜんざいやお汁粉に入れて食べる
という習わしがあります。
現代では、お汁粉やぜんざいにとらわれず、色々な食べ方がアレンジされていますね
この時、鏡餅は《切る》のではなく、《割る》のがポイントです。
なぜ切るのではなく、割るかというと
・神様が刃物を嫌うから
という説が有力とされています。
さらに《割る》のではなく《開く》という言葉を使うのは、武家社会では割る、という言葉は縁起が悪いので言い換えているのだとか。
鏡開きの餅を食べる理由は?
なぜ鏡開きで割ったお餅を食べるかというと、
・お正月の間、鏡餅には年神様が宿っている。
・そのお下がりを頂き、神様のパワーと福を体に取り入れる
ためなのです。
その時、「皆で賑わいながら、和気あいあいと食べる」こともポイントですね。
このように、神事の後、皆でお下がりを食べる宴は、直会(なおらえ)と呼ばれます。
直会では、神様もその場で喜んでいらっしゃる、と考えられていたのですね。
お下げした鏡餅にカビが生えていたら?
⇒餅はカビが生えても食べれる?取り方はどうする?再発の防止はできますか?
鏡餅の割り方は?
木槌、つまり木でできたトンカチを使うとされています。
でも現在は、木槌がある家庭は少ないでしょう。
その場合は、金づちで代用します。
ただ、鏡餅は一気に割れるものではありません。
(もうすでに大きくひびが入った鏡餅ならやりやすいのですが)
中には、彫刻刀のタガネ(ノミのようなもの)を当てながら砕く、という方もいらっしゃいます。
それでもなかなか良い当て場所、良いタガネを見つけるのは苦労する、、とのことですよ。
ではどうしたらよいのか?というと
実際は
・木槌で端から落としていく
もっと詳しく言うと、木槌で鏡餅を叩いて、ひび割れたところをかきとっていく
のだとか。
この場合、お餅は小さいカケラになりますね。
小さくした鏡餅は、油で揚げて、《揚げ餅》、つまり《おかき》にすることも、よくあります。
ただカロリーは高くなりますね。
いっぺんに食べきれない場合は、細く切ってカンに保存したり、水に漬けて空気から遮断しておきましょう。
真空パックや冷蔵庫、冷凍庫に空きスペースがない時にも使える方法です。
鏡餅の橙(みかんの一種)昆布干し柿は食べられる?
鏡餅の飾りに使う橙や干し柿、昆布はどれも縁起物です。
なので、カビが生えていなくて、食べられる状態なら食べて構いません。
と言うか、「縁起物なので食べた方が良い」とも言われたりしています。
カビが生えて食べられない状態でしたら、他の正月飾りと一緒に、「どんど焼き」に持参しましょう。
どんど焼きは、地域の神社でやっています。
近くでどんど焼きをやっていない場合は、自治体の指示に従って、分別してゴミに出します。
でもその際は、清酒など日本酒をかけて
(清酒にはお清めの働きがあるとされています)
感謝の念を持つことが大切、とされています。
まとめ
鏡餅をお下げする時期と食べる時や方法について、まとめると
・鏡餅は鏡開きの日にお下げして、小さくして皆で食べる
・お下げする時期は、関東を中心に1月11日だが、関西では15日、京都や周辺では4日の地域もある
・鏡開きでは、餅を小さくするのに刃物で切らずに、木槌などで割っていく
・鏡餅の飾につかわれた橙や干し柿は、カビがなくて食べられる状態なら食べてよい
でした。
それでは、鏡開きで楽しい直会をお過ごしくださいね。
★あわせて読みたい
⇒餅はカビが生えても食べれる?取り方はどうする?再発の防止はできますか?