寒中見舞いの文例は?喪中の結婚出産報告、返信について
2017/01/01
寒中見舞いの文例、特に喪中の結婚出産報告や返信にはどんな文面が良いのでしょうか。
一般的に、寒中見舞いとは松の内明けから立春までの時期に、年賀状を出せなかったときに、近況報告も兼ねた時候のあいさつとして出すのが一般的ですね。
寒中見舞いを出す理由で一番多いのは、自分の身内に不幸があった時でしょう。
次に相手の方側のご不幸。
でも実際のケースは複雑です。
喪中や結婚出産を一緒に知らせてよいものか、迷ってしまいますよね。
時には転居のお知らせも絡んできたり。
また、寒中見舞いへの返信にも、気を使うケースがあります。
その寒中見舞いで、相手の方の喪中を知ったりする場合ですね。
ここではそんな、迷いがちのケースについて、まとめてみました。
寒中見舞いの文例、自分が喪中の場合は?
●相手が知っている場合
自分が喪中の場合、たいていは喪中欠礼ハガキを出すので、相手の方も知っている場合がほとんどでしょう。
・時候の挨拶
「寒中見舞い申し上げます」ではじめ、
・相手の状態を尋ねる言葉
「〇〇様はお元気でお過ごしでしょうか」
・こちらの近況報告
「今年は喪中のため、新年のあいさつは控えさせていただきました。」
または
「今年は〇〇(続柄)が亡くなり、静かな年を過ごしております」
最後に
・相手の健康を祈る言葉
「寒さが厳しくなる折、〇〇様もお体にお気をつけてお過ごしください」で締めるのが基本です。
●相手が知らない場合
喪中であることを知らない方、または喪中欠礼ハガキを出した方から、年賀状を受け取った場合には
近況報告の部分に
「今年は〇〇(続柄)が亡くなったため、静かな年を過ごしております。」
〇〇様(相手の名前)にはお知らせが行き届かず、失礼をご容赦くださいませ。」
と書いておきましょう。
喪中に出す寒中見舞いでの結婚出産報告、文例は
結婚や出産はおめでたい慶事ですが、自分の喪中となると、一緒に報告していいでしょうか?
日頃連絡を取っていない相手の場合、転居のお知らせもあるかもしれませんね。
この答え、正式はノーとされています。
その理由は、喪中のような弔事と結婚出産のような慶事を一緒に報告するのは望ましくないから、
とされています。
その場合はまず寒中見舞いで喪中を伝え、結婚出産は別にお伝えします。
●親しい相手で、一緒に報告する場合は
・まず喪中であることを伝え、次の近況報告の部分に
「私どもも入籍を済ませ(または「子供の誕生を迎え」)、新しい生活を送っております。」
などとさりげない文面でお伝えします。
●ごく親しい間柄で、出産を楽しみにしていた方なら
・近況報告として、出産を伝える
・その次に喪中であることを伝える
文例としては
「前年は(年明けは)〇〇(亡くなった方の続柄)が故人となりまして、〇〇(長男、次女などの続柄)を〇〇(亡くなった方の続柄)が抱くことができないのが残念ですが、お蔭様で親子〇〇人無事に過ごしております」
などが良いでしょう。
●転居の報告もある場合
結婚した場合など、引っ越しもつきものですね。
その場合の報告ですが、一枚のハガキにあまりたくさんの報告を詰め込むのは良くないとされています。
では、転居の報告はどうするのかというと、以下の方法でさり気にお伝えをおすすめします。
・ハガキの差出人住所に、新住所を記載する
・心住所の部分に、手書きで「新住所に転居いたしました」と書き添える
寒中見舞いを出す相手が喪中の場合、返礼の文例は?
自分ではなく、お相手の方が喪中で寒中見舞いを受け取った場合は、どんな文面がよいでしょうか。
●相手の喪中を知っていた場合
喪中欠礼ハガキなどにより、相手の事情を知っていた場合の文面は
・相手を気遣う部分に
「〇〇様(相手の名前)におかれましては、お寂しい日々をお過ごしのことと存じます」
・「私どもも〇〇(続柄)が旅立ち、寂しい年となりました」
と、こちらも喪中であることを伝える
・それ以外の自分の近況については、
親しい相手以外は触れなくてよい
・相手の健康を祈念して締める
とされています。
●相手からの寒中見舞いで知った場合
・「〇〇様におかれましては、〇〇様(続柄)がいなくなられて、お寂しい日々をお送りのことと存じます」
さらに自分が年賀状を送ってしまっていた場合は
・「当方で気づかずに年賀状を送ってしまい、失礼を申し上げました」
と、お詫びの言葉を入れておきましょう。
まとめ
喪中の場合、自分であっても相手であっても気を遣ってしまいますね。
でも、寒中見舞いの目的は、「寒い季節に相手を気遣い、お互いの近況報告をする」です。
その中でも大切なことは
「相手の方への気遣い」ですね。
これをまず第一に考えていれば、自分の事情ばかり詰め込んだハガキにならなくてすみますよ。
あとはここにあげた文例を、ご自分の言葉に置き換えてつづってみてくださいね。