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クリスマス (8)

季節の行事

クリスマスツリーの飾りの意味、玉(ボール)やリンゴの由来とは

クリスマスツリーの飾りって、てっぺんの星にボール(玉)、靴下にモールなど色々ありますよね。

これらの飾りつけ、小さいころからおなじみになっていますが、改めてどんな意味があるのか、考えたことはありませんか?

白い綿は雪で、長靴や靴下は、サンタクロースの贈り物を入れるアイテム。

これらはすぐに見当がつくでしょう。

でも、クリスマスツリーの飾りつけには、もっと深い意味があるんですよ。

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クリスマスツリーの飾りつけにはどんな意味がありますか?

クリスマスは、もともとイエス・キリストが生まれた日とされ、キリスト教圏では、主イエスの生誕を祝っていたのです。

ですので、クリスマスツリーの飾りつけにも、キリスト教にちなんだ意味が込められているのですね。

※なお、イエスがこの日に生まれたという、歴史的な根拠はありません。
12月25日とは、キリスト教以前に、ヨーロッパの冬至祭が行われてきた日です。)

なぜ冬至をイエスの誕生日としたのかについて。

その理由は、冬至を境に、太陽の日照時間が長くなること(=太陽の復活)を、イエスの復活のイメージと重ねたため、と考えられています。

クリスマスツリーの玉の意味は?

クリスマスツリーにつるす、中が空の赤や金色、銀色のボールです。

子供の頃、私にとって一番意味不明。なオーナメント(飾り)でした。

でもその歴史は古く、
クリスマスツリーの飾りが売られるようになったのは、19世紀の1840年ごろです。
その時はガラス玉として、すでにあったのですね。

ガラス玉は、光を反射することから「魔を祓う」働きがあると考えられていました。

当時は重かったガラス玉も、次第に軽く作ることができるようになり、今のような形になっていったのです。

実はこのボールの元型は、りんごだったとする説もあるんです。


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クリスマスツリーのリンゴの意味は?

キリスト教では(正確には、ヨーロッパで広まってからのキリスト教)では、りんごは特別な意味を持っています。

りんごとは、最初の人間・アダムとイブがエデンの園で食べた、知恵の実とされているのです。

エデンの園にあった2本の木、知恵の木と生命の木は、それぞれ禁断の果実として、神から食べることを禁じられていました。

ところが、まずイブが蛇にそそのかされて食べ、次にアダムに食べさせてしまったのです。

これを知った神は、罰としてアダムとイブをエデンという楽園から追放しました。
そしてアダムは労働の苦しみ、イブは出産の苦しみを与えられ、ここから人間のさまざまな苦しみが発生した、とされているのです。

(キリスト教では、人類の原罪、と呼びます。)

聖書には、知恵の木の実がリンゴとは書いてありません。

でも、ヨーロッパの人たちにとってはリンゴは親しみ深い果実です。
寒冷地でも赤い実をつけ、冬場にビタミン類や食物繊維(ポリフェノール類なども)など、様々な栄養を補給してくれる、貴重な食べ物でもありますね。

生命や実りの象徴として大切、という意味の特別な存在、というのでしたら大いに納得するのですが
(というか、実際にそのような意味もあるのですが)

そのりんごが、なぜ知恵の木の実とされるようになったかと言えば、

ラテン語の「ラルム(悪)」と「マールム(リンゴ)」の発音が似ているから、という説が有力です。

でも、もともと知恵の木の実は、悪いものだったわけではないんですけどね。

アダムとイブの楽園追放のきっかけを作った悪なら、蛇のほうですよね。
まあ蛇は悪魔の化身として考えられていますが。

リンゴと悪の発音が似ているから、というのは、りんごにとっての風評被害でのような。

それでもリンゴ自体が悪とはされていませんよね。
なので実際はどうなのかな、なんて思ってしまいます。

今回のまとめ

クリスマスツリーの玉には、キリスト教の深い部分まで関係する意味があることがわかりました。

リンゴも、知恵の木の実とされるようになった理由、ちょっと気になりました。
個人的には、リンゴがヨーロッパの人たちにとって、大切な果実だったからではないだろうか、なんて考えています。

クリスマスツリーの他の飾りの意味については、機会があったらまたまとめる予定です。



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