七夕の笹を長持ちさせる方法は? 処分やどこで買えるかもご紹介
七夕で使う笹を長持ちさせる方法や、後で処分の仕方をご紹介します。
笹や竹を採ってきたリ買ったりしても、日持ちがしなくてすぐ枯れてしまいがちですね。
せっかくバケツに水を張って生けていても、半日もたつと、葉が茶色くなってくるくると巻いてきてしまいます。
笹や竹を長持ちさせる方法、どんなものがあるでしょうか。
また七夕が済んだ後の処分のしかたについてもお伝えしますね。
七夕の笹を長持ちさせる方法は何がある?
笹や竹が長持ちしないのは、切った後の水揚げが難しいからです。
日持ちする期間は、普通の笹なら半日ほど。
ヤダケという種類なら2日ほどです。
なので本当は七夕当日、それもできるなら日の出前か朝早く、葉に露があるうちに刈ります。
刈ってきた笹や竹はなるべく葉を少なくして、全体を氷水で冷やすのです。
竹はできれば2年から3年たったものにしましょう。
あまり育ちすぎると、節が硬くなり、穴が開けにくくなります。
その他には、笹を濡れた新聞紙で包んだ上、バケツの水にホウ酸を入れておくと長持ちすると言われています。
もちろん水は毎日替えましょう。
新聞紙の代わりに、水をスプレーで吹き付けてもいいです。
これなら、使用する笹や竹が1~2mあるような場合にも使えますね。
竹を使用する場合は、太くてがっしりしたモウソウチクが良いと言われています。
太い竹の場合は?
手間をかけても本格的に長持ちさせたい場合、次の方法があります。
・竹の節、それぞれの下に鉛筆ほどの穴を明け、水を入れるのです。
この時は尖らせた鉄棒を使います、
この作業は竹を立てたままか、寝かせて穴を開けてから立てることになります。
水を入れた後はテープで穴をふさぎます。
水の代わりにアルコール液で満たす方法もあり、昔は強い焼酎が使われていました。
竹の節に入れる水は、井戸水か綺麗な川水などが理想的。
水には他にも、塩を入れる場合もあります、
ただし濃度は0.2~0.3%程度にしておきましょう。
細い竹やササ類の場合
細い竹は、一節につきキリで2個ずつ、小さな穴を開けます。
なぜ2個かと言うと、1個は水を入れる時に、空気が抜けるようにするためっです。
穴の大きさは、楊子ほどがいいですね。
水を入れたら、楊子で穴をふさげますから。
七夕の笹はどこで買える?無料で手に入れるには?
園芸コーナーがあるホームセンターや植木屋、花屋さんに問い合わせてみましょう。
案外、ホームセンターでは入荷予定がなくても、花屋で手配してれる例もありますので、ご希望の笹や竹のサイズを伝えるとよいでしょう。
無料で手に入れたい場合、竹林や土手などから刈ってくることになります。
ただ、その場所の管理者の許可が必要なんです。
ちょっとした枝1本なら、と思ってしまうかもしれませんが、法律上はタケノコや枝1本でも、無許可で持ち去ってはいけません。
例外は国有地や都有地、県有地など。
でもどこならいいのか分からない場合は、市役所など役場で確認しましょう。
管理者や連絡先もわかりますので。
七夕の笹の処分方法は?
七夕の笹は、昔は川に流していたんです。
でも現在はできませんね。環境問題がありますから。
自宅の所有地などで燃やせる地域なら、そこで燃やしてお焚き上げ、という方法もあります。
実際には、解体してゴミに出すことが多いですね。
ゴミの出し方は、自治体によって違います。
多くは規定以下の長さや大きさにした上で、燃えるゴミに出します。
自治体によっては、回収してくれるところもありますので、まずはお住いの地域でお問い合わせするといいでしょう。
でも七夕の笹には、子供の願い事を書いた短冊や飾りがついていて、ゴミにしてしまうのはどうも・・・
という場合は、短冊や飾りは取り外しましょう。
短冊や飾り、特に短冊はその年の記念に取っておくお家もあります。
神社でお焚き上げをしてくれるところもありますよ。
笹を持っていける範囲に、そのような神社があるか確認できたら、お世話になってもいいでしょう。
中には短冊を神社に収めて(お焚き上げしてもらうために)、笹はゴミに出す方もいらっしゃいます。
どの方法で片づけるとしても、短冊を書いたり飾りつけをしたお子さんたちの気持を大切に、
「神様には願いが届いているからね」
などとフォローをしてあげるとよいでしょう。
手伝ってくれた奥様や周りの方にも、感謝やねぎらいの言葉をかけてあげてくださいね。
今はこれといった形にとらわれなくもよいので、お子さんたちの気持も無駄にしないように
「この笹はお役目がすんだのでサヨナラするけれど、みんなの願いは星に届いたからね」
とフォローしてあげるとよいでしょう。
おわりに
これまでの内容をまとめると、
★七夕の笹や竹を長持ちさせるには、
水に活けて毎日水替えだけでは足りない。
刈ってくるなら朝早く、綺麗な水に付けて全体を濡れた新聞紙で包む、または水をスプレーする。
水にはホウ酸を混ぜるとよい。
スプレーは毎日、葉に吹きかける。
もっと手間をかけられるなら
・太い竹は節ごとに鉛筆程度の穴を二つ、細い竹やササ類はキリで楊子程度の穴を開ける。
それぞれの節に開けた穴から水を注いで満たしておく。
水の代わりにアルコール類や塩水、ホウ酸水を用いることもあるが、濃度が強すぎるとかえってよくない。
★笹や竹を手に入れるには
・植木屋や園芸コーナーのあるホームセンター、または花屋に問い合わせる。
・竹林や土手に生えていても、管理者の許可を得よう。
確認するには、役所に行くとよい。
★七夕後の処分には
・それぞれの自治体の方法に従い、ゴミとして出す
・お焚き上げしてくれる神社に持っていく
でした。
それでは今年の七夕では、みずみずしい葉の笹が飾れますように^^