クリスマスカラーの意味、赤や緑や白、紫を使うのはなぜですか?
2017/10/20
クリスマスカラーと言えば、赤と緑、そして白をイメージする方、多いですよね。
クリスマスツリーの飾りつけやクリスマスラッピングでも、この2色の取り合わせはよく使われます。
さらに白が加われば、トリプルでクリスマスカラーの完成。
でもなぜ、これらの3色がクリスマスカラーとして使われる理由については、意外と知らなかったりします。
そこでこれら3色を中心に、クリスマスの飾りにも使われる色について、まとめました。
クリスマスカラーにはどんな意味がありますか?
赤緑白って、一見クリスマスツリーの色だから?と思ったりしますよね。
赤は柊(ヒイラギ)の実、緑はクリスマスツリー、そして白は雪。
でもクリスマスでそれらの色が使われるようになった裏には、こんな意味があるのです。
クリスマスに赤を使う意味は?
赤は、キリストの血の色を表す、とされています。
なぜここで血かと言うと、聖書によれば、イエス・キリスは、人々を救うために血を流しているからです。
つまり、キリストはゴルゴダの丘で、人間の罪を代わりに背負ってはりつけになったとされているのですね。
そのため、キリスト教では、赤は殉教者を記念する色であり、また神の霊の働きも表す色でもあるのです。
クリスマスの時期の赤い色と言えば、サンタクロースの衣服や柊の実以外に、ポインセチアもありますね。
ヨーロッパではコマドリも、クリスマスの鳥とされています。
これは、コマドリの胸の羽毛が赤いからです。
言い伝えでは、コマドリは、キリストにかぶせられたイバラの冠からトゲを抜こうとした時、胸にキリストの血がかかって赤くなった、とのこと。
なお、クリスマスにヒイラギが用いられるのも、葉のトゲトゲをイバラの冠に赤い実をキリストの血に見立てているからです。
クリスマスの緑の意味は?
緑は「永遠」を表します。
これは、クリスマスツリーに使う、もみの木などの常緑樹の色ですね。
これらの木々が、一年を通して葉を落とさずに緑を保っていることから、永遠の象徴とされた、と考えられています。
さらに、冬でも緑を保つことから、生命力が強いとされ、豊穣や健康の象徴とされることもあります。
クリスマスツリーも、その原型はキリスト教がヨーロッパに伝わる、古い昔からあったのです。
(クリスマスツリー自体の意味や由来について、書くと長くなってしまうので、そちらはまた機会があったら別記事にしますね)
クリスマスの白はどんな意味?
キリスト教では、キリストの清浄さを表すとされています。
また、人々を清める、という説もあるのですね。
でも、もう少し深く追求すると、「義と復活」の意味があるのですね。
義とは、キリストの人々に対する義、復活は、はりつけにされた3日後に復活したことです。
そのことからか、クリスマスでは「義」の色であるとともに、「喜び」や「感謝」も表すともされています。
また、「神による祝福」を表す、とも。
これは、キリストが神の祝福を受けて、この世界への贈り物として降誕した存在であることを示している、とのことです。
これは私たちが思っていたより、深い意味がありましたね。
クリスマスには、これら3色以外にも、紫や金銀などの色も使われます。
それらの色にも、意味があるのでしょうか。
クリスマスカラーで紫の意味は
実はキリスト教では、宗派によってはクリスマスの色として、紫や黒があるのです。
黒と言うのは、私たちにとってはあまりピンときませんね。
ここでは、紫についてご説明しておきましょう。
紫の意味は、「王と受難」、とのことでした。
この場合、王というのはキリストを指します。
受難は、ゴルゴダの丘ではりつけになったことですね。
紫という色自体、昔は高貴な色と考えられていました。
クリスマスのカラー、その他の色の意味は?
金や銀は、キリストの気高さや高貴さを表すとされています。
まとめ
クリスマスに使われる色には、キリスト教やそれ以前の風習にちなんだ意味がある。
代表的な3色については
・赤は、キリストの血の色
・緑は、永遠
・白は、清浄
さらに追及すると、もっと深い意味や由来がある
その他、クリスマスツリーの飾りに使う金色や銀色にも、キリストを表す意味がある
でした。
これらの意味を知ると、クリスマスの飾りつけを見る気持ちも、変わってくるかもしれませんね。