くらやみ祭り府中に5日と6日行ってきた!混雑や太鼓やお囃子の感想をルポ
府中のくらやみ祭りで太鼓や神輿、屋台を見てきたので、感想をルポします。
暗闇祭りと言えば、毎年4月28日から5月6日まで続く祭事です。
一般観光客が楽しめるのは、5月3日から6日にかけて。
パンフレットに記載されているのも、この期間です。
中でもクライマックスとなるのは、4日と5日。
私が行ったのは5日夜と6日午前ですので、両日の様子をお伝えしますね。
今回は5日に行くところから、のお囃子や大太鼓を見るところです。
府中くらやみ祭りの5日夜に太鼓と神輿を見る
私が出発したのは、5月5日の辺りが暗くなってから。
府中に到着したのは午後8時過ぎでした。
府中暗闇祭りのアクセスと行き方は?
暗闇祭りの行われる場所は、大國魂神社とその周辺です。
大國魂神社への最寄り駅は、正面からなら京王線府中駅で、けやき通りを歩いて徒歩5分ほど。
交差点を渡った向かい側が大國魂神社の正門です。
ただこの日、私はJR南武線に乗り、府中本町駅で下車したのです。
これまで大國魂神社に行くときは、いつも京王線府中駅で下車していたので、府中本町駅からは初めてです。
なのでスマホでグーグルマップの表示を頼りに行こうと思っていたんですね。
でも実際に行ってみると経路はシンプルで、表示もわかりやすかったですよ。
くらやみ祭りを見るための経路ですが
府中本町駅の改札口を出る時から、暗闇祭りに行く人のための表示があります。
(改札口は一つなので、間違える心配はありません)
改札を出ると、たくさんの提灯が下がっていて、祭りの雰囲気が漂っています。
暗闇祭りの会場へは、駅の建物を出て右手に向かいます。
右側の行く手には石の鳥居が見えるので
その鳥居を目指すのか?と思ったところ
(※実際、神社の裏手につながる近道になるのですが、これでは太鼓や神輿に出会えないのです。)
目の前の階段に
「くらやみ祭りへは、この階段を下りて直進」との表示が。
なので表示に従って階段を降ります。
階段を下りると、ちょっとこじゃれた感じの道が始まります。
左手にはミスドや中華料理店、右手にはコンビニなどのお店が並んでいます。
道を進んでいくうちに、右手からお囃子が聞こえてきました。
そして道は、もっと広い道路に合流します。
くらやみ祭りの山車に出会う
合流地点からやや進んだところに、山車がありました。
全部で22基ある山車のうち、本町の山車ですね。
22基の山車の巡行は5月4日で終わっていますが、本町の山車だけは残っているのでしょうか。
前に回ってみると、おかめとひょっとこ
・・・ではなくて
おかめと翁(老人)の面をつけた男女が、手をひらひらとさせてお神楽を舞っています。
その後ろには、笛を吹く男性が一人と、鐘などの打楽器担当の中学生くらいの2人の男子が。
このお囃子を聞くと、昨年の節分祭のとき、本殿前でやっていたお神楽を思い出します。
楽の音は軽やかで、神様に捧げるにふさわしい感じです。
山車の回りは人でいっぱい。
私もその一人として、しばらくの間、お神楽を何枚か撮影していました。
その間、通りに設置されたスピーカーから、祭りの概要や今の状況説明がアナウンスされます。
周りの人出は、確かに混雑していますが、身動きできないほどの混雑はありません。
車道は交通規制が敷かれて、太鼓等の移動の間は人が立ち入れないようになっています。
あちこちの飲食店では、店内で食べている人たちの後ろ姿も見えます。
くらやみ祭り 5日夜の混雑はどれ位?
周りの人出は、確かに混雑していますが、身動きできないほどの混雑はありません。
車道は交通規制が敷かれて、太鼓等の移動の間は人が立ち入れないようになっています。
あちこちの飲食店では、店内で食べている人たちの後ろ姿も見えます。
私もちょっと小腹が空いてきました。
そこで交差点の東角にある中華料理店の
出店で餃子を購入しました。
お向かいの店では、フライドポテトや唐揚げも売っていたのですが、こちらの餃子は1パック5個で150円が、この時間は100円に値下げしていたんです。
これはお得!と思って買ったのはいいけれど、座って食べる場所が見つかりません。
結局は少し北の府中市役所の前で、みんなが腰かけて飲食しているスペースを発見。
やっと座って食べることができたのです。
でもこの餃子、値段もお得でしたが、味も美味しかったですよ~。
餃子の大きさは中くらいで、具がたっぷり詰まっています。
味はマイルドでちょっとガーリックが効いている風味。
お店の表示を見ると、火曜日と金曜日は135円になるのだとか。
でも150円でも十分安い。
しかも味も私好みだし。
他のメニューはとみると、炒飯が400円台で、五目あんかけ焼きそばが660円。
これは良さそうです。
もっと後の時間に、よっぽど入店して注文しようかと思ったくらい。
でも結局は、大國魂神社境内の屋台で色々食べてしまったんですけどね。
なぜかと言うと、この中華店は府中に来たらまた入店できるけれど、くらやみ祭りの屋台は来年まで機会がないと思ったからです。
でもこのお店、しっかりチェックしましたよ。
さて。
餃子を食べ終えて、山車の場所に戻ります。
この時、おや?と思ったのは
お囃子は途切れず続いていますが、舞い手が交代していたことです。
女性はおかめ、男性は翁の面をつけているのは同じですが、
背格好や衣装が明らかに違う。
多分これは、本町の若い人たちが入れ替わり立ち代わりしているのでしょう。
女性のひらひらとしなやかな手や腕の動きや、翁のひょうきんな動きに見入っていました。
しばらくたつと、
ドーン、ドーンとお腹に響く音が鳴り渡りました。
大太鼓がやってきたのです。
くらやみ祭りの大太鼓と神輿を見る
大太鼓と言えば、今やくらやみ祭りを代表するイメージがありますよね。
私たちの前に現れた大太鼓は、数メートルの高さで台座に乗っています。
太鼓の上には年配男性が二人、長提灯を手に下げています。
そのずっと後ろには、神輿が見えます。
太鼓の台座は何人もの曳き手によって、ゆっくりと移動してきました。
太鼓が叩かれるのは、暫くの間、台座の移動を停めた時でした。
掛け声とともに長提灯を太鼓の面に下げ、引き上げる時に叩くのです。
これは何の意味があるのか、次の日図書館で資料を見たのですが、記載はありませんでした。
叩き方の作法もあるのですが、今は昔と違い、かなりアバウトになっているようです。
私が見た時に叩いていたのは、すらっとした方で、叩く前のポーズがかっこいい。
次第に気がついたのですが、この方は女性でした。
太鼓を叩くのは男性だけかと思っていましたが、現在は女性も加わるのですね。
大太鼓の叩き手も、次々に交代していきます。
太鼓をたたくのは若い男女が多かったのですが、中にはベテランらしい男性もいらっしゃいました。
人によって手に持つバチも1本だったり2本だったり
叩くリズムも違いました。
大太鼓が重く勇壮に鳴る間も、山車のお囃子は続いています。
さらに時々、スピーカーのアナウンスも加わり、ちょっとしたカオス状態。
この太鼓は、だんだん北に移動していきます。
その後からは、お神輿の登場です。
つまり、1基のお神輿につき、1基の太鼓が先導を務める形になっているのですね。
アナウンスで、お神輿がもとの場所にお還りになることが説明されます。
お神輿に対して、ちゃんと敬語を使っているんですよ。
でも考えてみれば、祭事のお神輿にはご神体が乗っていらっしゃるわけですからね。
次の交差点「府中市役所」で右折していきます。
一方、交差点の西側からは、別の大太鼓が移動してきます。
※神輿の後ろに見えているのが、別の太鼓です。
こちらは太鼓の上に4人の男性が立っています。
ほとんど身動きしないで四方を見渡しているのです。
これは周囲の状況を監視しているんですね。
時代劇の同心みたいでかっこいい。
二つの太鼓が近づいて、それぞれが競い合うように叩かれています。
(と言うか、まさに競い合いなんです)
その向こうにも、神輿が見えます。
くらやみ祭りの太鼓は、江戸時代は普通の大きさで、2本の竿に下げてかつがれていたのだとか。
それが大正時代になると、どんどん大きくなり、台座に載せて移動するように変化していきます。
台座に載せて移動するのは、神輿と神輿の間に入って、神輿同士のけんかを防ぐためだったというから、びっくりです。
それでも神輿を太鼓にぶつけられて、太鼓の皮が破れるなどで修理をしたりなど
ということは、太鼓がなかった時はお神輿同士をぶつけ合っていた、ということですね。
うーんみなさん、血の気が多かったようです。
話を戻すと
私が初めに出会った太鼓と神輿は、交差点の東側に進んで見えなくなりました。
一方、西側から来た大太鼓は、交差点南西の角にある宝物殿に入っていきました。
この二つの大太鼓が一般の目に触れるのは、くらやみ祭りの時だけなのです。
あとは1年後まで、宝物殿の中で一目に触れることはないのですね。
本町の山車は、その間もずっとお囃子とお神楽を続けていました。
ただ、こちらもいつの間にか通りをだんだん北側へと移動しています。
山車を曳く人たち。
この時、時刻は午後9時を回ったあたり。
ほぼ予定時刻の通りです。
アナウンスが流れ、
「22時30分にやぶさめがある」
と知らされます。
やぶさめまで1時間半あるので、他の場所や屋台を見て時間を過ごすことにしました。
まとめ
暗闇祭りの山車と大太鼓のおかえりを見るところまでお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
くらやみ祭りの太鼓の音は、やはり勇壮で、お囃子の音とは対照的。
その二つが一緒に聞こえるというカオス状態も、くらやみ祭りならではの体験なのでしょうね。
それでは、次の記事では5日と6日、それぞれの屋台の様子をまとめますね。