おわら風の盆2019の日程や見どころや注意、前夜祭スケジュールや動画も
2019/06/12
富山県八尾のおわら風の盆を観に行かれる方に、本祭りや前夜祭の日程や場所、見どころや注意点などをお伝えします。
おわら風の盆は、富山県富山市八尾(やつお)地区で、毎年9月はじめに開催される民謡行事です。
正式には、越中八尾おわら風の盆。地元では「おわら」と呼ばれています。
五穀豊穣を祈る伝統行事なんですよ。
哀愁がこもった胡弓の調べをバックに、豊作を祈る踊りと、優美な女踊り、勇壮な男踊りが町の通りを練り歩きます。
賑やかというよりは、ゆっくりと優雅な、洗練された動きの踊りですね。
動画を見た時は、男女ともに下半身の安定した動きと、手付きの美しさに、目が釘付けになってしまったほどです。
そのおわら風の盆を楽しむためのコツや注意もまとめましたよ。
おわら風の盆2019の基本情報
おわら風の盆の日程・場所・アクセスについて
日程:2019年9月1日・2日・3日の3日間
場所:富山県富山市八尾地区
時間:町流し(踊りながら町内を練り歩く)の時間は、
9月1日・9月2日 15時過ぎ~
9月3日 19時過ぎ~
料金:本祭り 基本的に無料
前夜祭 展示館での観賞は1500円
※踊りはほとんど夜通しで行われるため、終わりの時間ははっきりしていません。
アクセス:最寄駅はJR富山駅、富山駅前から越中八尾駅下車 乗車時間約30分
お問い合わせ:(おわら風の盆行事運営委員会)
越中八尾観光協会(八尾曳山展示館内) 076-454-5138
富山市八尾山田商工会 076-455-3181
富山市商工労働部観光政策課 076-443-2072
おわら風の盆に車での来場はどうですか?
祭りの期間中は大変混雑しますので、車より公共交通機関のご利用がおすすめです。
八尾の街並みは坂が多く、細い路地が入り組んでいますし、
祭りの期間中は交通規制が敷かれます。
駐車場も1~2か所ありますが、から町踊りの場所まで、徒歩で30分ほどかかってしまいます。
電車も臨時列車が出ていますし、富山駅や八尾駅からシャトルバスも出ていますよ。
おわら風の盆の由来や歴史
”風”かというと、開催時期の二百十日は、台風が多い日とか、風邪が強い日と言われているからなんですね。
一方の”盆”というのは、旧暦のお盆に当たるから、とのこと。
なぜ”旧暦”のお盆かというと、今の暦のお盆に開催したところ、地元にいる人たちの数が少なかったから、今の日程に戻した
という話もあるんですね。
おわら風の盆の起源については、はっきりした文献は残っていません。
一説では、元禄15年(1702年)3月に、町衆が3日3番町を練り歩いた無礼講が「おわら節」の起源ではないか、と言われています。
なぜ無礼講を?というのは
加賀藩から下された「町建御墨付」(町を建設する認可状)を、町の開祖から町衆たちの手に取り戻したお祝いとして、だったのです。
では。”おわら”とは?
おわらの語源には、いくつか説があります。
・大喜びを意味する「おおわらひ」
江戸時代の文化年間ごろ、唄の中にさしはさまれた言葉です。
・「おおわら(大藁)」豊年万作を祈念する言葉です。
・「小原村」。歌い始めたのが、小原村の娘だったから、という説です。
個人的には、今の祭りの形からは二番目の「大藁」かな?という気がしたのですが、元禄起源の説を見ると、「おわらひ」なのかも、などとも思ってしまいます。
おわら風の盆の見どころは?
やはり何といっても、「町流し」でしょう。
それも、参加する町ごとに色や模様が揃った浴衣)を着ていることですね。
踊り自体には、町ごとにそれほどの違いはありません。
特徴的なのは、
・東新町の、早乙女姿の女子小学生の踊り
・鏡町の男女混合踊り
・今町の親子踊り
・上新町の輪踊り
などですね。
(※基本に近いのは、東町の踊り、とのことです)
踊りに参加するのは、25歳以下の未婚の男女です。
ただ、地域によって踊りに参加する町とそうでない町があるようです。
おわら風の盆を一層楽しむには?
いきなり町流しを見るのもよいですが、その前に展示館のステージ等を見ると、町ごとの踊りの違いが楽しめますよ。
そのうえで、気に入った町の流しをご覧になると、いっそう味わいが深まります。
※町ではなくステージでの踊りですが、見事ですよ
越中「おわら風の盆」の真髄ー鏡町支部ー舞台踊り
踊り観覧以外の楽しみとしては
・14~16時まで、展示場で開催される
「おわら踊り方教室」を見学したり、ご自身も参加したり
それ以外では
・おわら資料館や和紙文庫などの見学
・八尾の街並みを散策
・お土産を見る
などがあります。
八尾のお土産には
・和紙民芸品や、各種銘菓
・おわらのCDやDVD
などが販売されていますよ^^
おわら風の盆での注意点やマナーは?
用意しておくとよいもの
・八尾は坂が多いので、歩きやすい靴を用意しましょう。
トイレや休憩所、案内所は?
・トイレや案内所
JR越中八尾駅や演舞場、曳山展示館の他
バスの乗降場などに設置されています
・休憩所
休憩用の施設はありません。
踊りの前後にも、座って休める場所はありませんので、気を付けてくださいね。
気を付けたいマナー
・踊りは静かに鑑賞しましょう。
・撮影はできますが、カメラのフラッシュなど、光の出るものはス買わないようにしましょう。
踊り手たちの邪魔になります。
※おわら風の盆は、地元住民の方たちが一体となって参加する(あるいは家を守る)お祭りです。
もともと観光目的ではないのです。
ですから、「見させていただく」気持ちでご覧になってくださいね。
おわら風の盆の混雑はどれ位?
おわら風の盆の期間中、八尾町は大変混雑します。
あまりの込みように、「前夜祭の方がよい」とお思いになる方もいらっしゃいます。
それでは、前夜祭についてお伝えしますね。
おわら風の盆前夜祭の日程と場所・料金は?
前夜祭は、本祭に先立って10日間にわたって行われます。
本祭よりはだいぶ小規模ですが、町も混みませんし、混雑が苦手な方や、踊りをじっくり鑑賞したい方にはおすすめです。
前夜祭の日程/期間や場所は?
日程/期間:2018年8月20日(月)~30日(木)
場所:八尾曳山展示館ホール、八尾各地区
アクセス:
JR富山駅、富山駅前から越中八尾駅下車 乗車時間 約3オ分
町内バスで越中八尾駅前から曳山展示館まで 乗車時間 約6分
前夜祭のスケジュール
各日とも
・17時30分~19時50分 曳山展示館にて
17時30分~19時 「おわら風の盆」紹介の映像を上映
19時~19時30分 おわらの踊り方を解説
19時30分~19時50分 展示館ステージにておわら踊り
※展示館には入場料がかかります
入場料は1,500円ですが、展示館・展示室も観覧できます
チケットは7/15よりチケットぴあで販売中。
・20時~22時 各町の会場で おわら踊り
各町の日程
8月20日(月)東新町 (A)
8月21日(火)東町 (B)
8月22日(?水)下新町 (C)
8月23日(木)西新町 (D)
8月24日(金)今町 (E)
8月25日(土)上新町 (F)
8月26日(日)福島 (G)
8月27日(月)諏訪町 (H)
8月28日(火)西町 (I)
8月29日(水)鏡町 (J)
8月30日(木)天満町 (K)
地図が小さくて見づらければ、オリジナルの引用元をご覧ください
引用元:おわら風の盆前夜祭パンフレット
それぞれの会場は次の通りです。
東新町:若宮八幡者広場、東新町通り
東町:東町通り
下新町:下新町通り
西新町:西新町通り
今町:今町通り
上新町:上新町通り
福島:ふれあい広場・駅前通り
諏訪町:諏訪町通り
西町:西町通り
鏡町:鏡町通り
天満町:天満町通り
展示館でのステージ踊りの動画もありますので、ご覧ください。
前夜祭動画その1 1:50
前夜祭動画その2 1:51 華やかで子供さんも踊っています。
おわら風の盆の宿泊は?
八尾に宿泊施設はありますが、数は多くありません。
全部合計しても、約800人分ほどのキャパしかないのです。
さらに、一度宿泊した方は、次の年もまた来場する予定で、1年後を予約する方も少なくありません。
そのため、おわら風の盆で宿泊するには、富山駅やその周辺を探すとよいでしょう。
中には隣の石川県に宿を取る、という方もいらっしゃるとか。
当日、何かの事情で夜を過ごすとなったら、富山市内のネットカフェも考えられますが、ネカフェで熟睡は期待できませんね。
なのでネカフェを利用するなら、体力に自信のある方ですね。
おわりに
越中八尾のおわら風の盆についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
休憩所や宿泊やマナーなど、不便と思われる点もありますが、主体は地元の人たちということを頭に置いて、お互い気持ちよいお祭りを体験できますように。